僕の将棋勉強法

藤井四段は将棋の勉強法として詰将棋を解くことを挙げていたと思う。終盤力を鍛えるためには詰将棋を解くことは重要であると思う。

将棋を指す人によって考え方は違うと思うが、僕は将棋においては終盤よりも序盤中盤力をまず鍛えることが大事なのではないかと考えている。(もちろん終盤力を鍛えることも大事だけど)というのは、将棋の対局において序盤中盤でリードできれば、終盤に多少ミスが出ても勝ち切ることはできるからである。逆に言うと序盤中盤で差をかなりつけられてしまうと終盤で挽回できないことが多い。

では、将棋の実戦において大事な序盤中盤力を鍛えるためにはどのような勉強をすれば良いか?

初心者から高段者までどの棋力の人でもできる有効な勉強法としては次の一手問題集の問題を解くことが挙げられると思う。(問題集内で終盤の次の一手問題があれば、次の一手問題集で終盤力を鍛えることも可能)

次の一手問題集を解く利点はいくつかある。

1つは、将棋において必要な読みの力がつくことである。見たことがない局面での最善手を考える練習を次の一手問題を解くことで行えるからである。

2つは、問題を解く中でたくさんの攻め筋、受けの手筋を知ることができるからである。

もちろん定跡書等でも手筋の勉強はできるのだか、次の一手問題集においては定跡書に出てこない局面での手筋を勉強することができる。

攻め筋、受けの手筋をたくさん知れば、対局でにおける駒組みの仕方が変わってくるはずである。

3つは様々な手筋を知ることにより、定跡書に書いてある内容を理解、棋譜並べをした際の一手一手の意味の理解が早くできるようになるからである。

手筋をたくさん知ることで、このような攻め筋を食らってしまうとまずいからこのような手を指すということがわかるようになってくる。

次の一手問題集を解く上で大事なのはヒントがあってもそれを一切見ずに一問あたり数分は考えかつ1つの問題集を何度も繰り返し解くことである。ヒントをすぐに見てしまえば、読みの力が鍛えられにくくなってしまうし、1度しか解かないと攻め筋等を自分のものにすることが難しいと思うからである。

また、次の一手を考えるだけでなくそれに対する相手の最善の応手(最善の粘り)を何手か考えることも大事である。

僕は、忙しい時でも、1日最低数問は次の一手問題集の問題を解くようにしている。僕が次の一手問題集の問いを本格的に解くようになったのは2年程前からであるが、解き始めてから読みの力はかなりついたと思うし、以前に比べれば簡単な攻め筋を発見できずに負けることは少なくなったように感じる。

最後に僕が最近解いた次の一手問題集の書名を記載しておく。次の一手で覚える将棋序盤中盤の手筋436である。目次には初歩クラスから初段クラスまでの問いと書いてあるが、実際にはアマ高段者レベルの人じゃないと解けないと思われる問もあり解答を見てすごく勉強になる問題集だった。

今後も機会があれば、将棋の勉強法について記載していきたいと思う。